院長コラム

2026年07月01日

人としての資質

先日

とても大切な患者さんをお見送り致しました。

約5年間訪問診療をさせて頂いておりました。

ここ数ヶ月は肩で呼吸をし、

辛そうにしていらっしゃっておりましたが

最期の数日前になるまで寝たきりにならず、

掘りごたつに座って一日をお過ごしになっていました。

 

そして

最期の最期まで辛い、苦しいというお言葉を発せずにありがとうございますといつも感謝の言葉をおっしゃる方でした。

もうご飯も食べない、声もでない、動くのもやっとの状況だったのにも関わらず

「また来ますね」

と声をかけると

両手をついてお辞儀なさっていました。

 

「全ての人に平等に接しなさい」

「困っている人がいたら必ず助けなさい」

と繰り返しご家族におっしゃりながらご自身もそれを実践され、

ご家族もその意志を継いでいらっしゃっていました。

 

5年間、この方がどうにか楽にお過ごしになるようにと訪問診療をしておりましたが

実は私がとても学ばせて頂いてるということに気付きました。

人としての資質の高さを目の当たり にし、

そうあるべきだと改めて思いました。

 

最後の診察をしにご自宅に伺ったとき、

お庭のお花が全開に咲きほこっておりました。

お花が大好きだった方だったので

不思議な感覚と同時にとても温かい気持ちになりました。

 

 

 

 

 

 

HIYOSHINOMORI INTERNAL MEDICINE CLINIC