一般内科

2024年06月07日

COVID-19感染症の治療について

COVID-19感染症は最近話題に上がりにくくなっておりますが、依然として感染された方がたくさんいらっしゃいます。

他のかぜとは違い、COVID-19は感染後15~25%に後遺症が発症すると言われています。

WHOpost covid-19 condition   (long COVID)としてCOVID-19感染後 症状が3ヶ月残る症状としています。

Long COVIDを含めた感染症関連慢性疾患は世界で6500万人と推定され、今後10年間で少なくとも2億人と予想されます。

当クリニックでは「全身がだるくて職場復帰できない」、「咳が止まらくて眠れない」と言われる方が多い印象です。

また日々辛いと精神にも影響を及ぼしメンタルクリニックの通院を余儀なくされる方もいらっしゃいます。

このようにして日常生活に支障をきたし、通院による時間の制約があったり、治療薬による医療費がかさむ結果

となります。

若い人の方が後遺症は起こりやすく、

高齢者に関しては基礎疾患の増悪が目立ちます。

また高齢者はCOVID-19感染の時に寝て過ごすことにより筋力低下が極端に進み、認知機能の低下も見られます。

世界中でインフルエンザによる死亡率を見てみると日本人がとても少ない理由は、インフルエンザのお薬をすぐにとるからと言われています。

COVID-19も同様です。なるべく早期に抗ウイルス薬の治療を始めることが必要と考えます。

治療薬を早い段階で開始することにより、ウイルス量がぐっと減りご自身の体調がまず楽になります。

そしてウイルス量が減ることにより、ご家族にうつすリスクが減るため大切な家族を守ることにもなります。

小さいお子さんは治療薬がありません。

周りの大人がお子さんへうつさないように抗ウイルス薬を飲んだり、ワクチンを接種することが大切なのではないかと考えています。

抗ウイルス薬の治療薬の3つ目のメリットは死亡率や入院率や後遺症のリスクが減る事です。

インフルエンザは肺炎を引き起こしやすくなり肺に悪影響を及ぼしやすいのですが、

COVID-19感染症は全身に影響を長期にわたって起こしうるといわれています。

治療薬、ワクチン接種を上手に活用しましょう。

 

 

 

HIYOSHINOMORI INTERNAL MEDICINE CLINIC