東洋医学

2025年11月01日

秋の体調不良

🍁 秋になるとなんだか不調…それ、自律神経の乱れかもしれません

秋になると「朝起きづらい」「なんとなくだるい」「気分が落ち込みやすい」
そんな声をよく聞きます。
実はそれ、季節の変化による自律神経の乱れが関係しているかもしれません。


🌾 秋は“収穫”と“静けさ”の季節

東洋医学では、季節ごとに体のエネルギー(気)の流れが変わると考えます。
春は「のびる」、夏は「開く」、そして秋は「しずむ・おさまる」季節。
自然界のエネルギーが外から内に向かうことで、
私たちの体も「活動」から「休息」へとモードを切り替える時期なのです。

でも、この切り替えがうまくいかないと、
・疲れが取れない
・気分が落ち込む
・眠りが浅い
などの症状が出やすくなります。
まさに自律神経がバランスを崩しているサインです。


🍂 秋は「肺」と深い関わりがあります

東洋医学では、秋は「肺(はい)」と関係が深い季節とされています。
肺は呼吸を通して“気(エネルギー)”を取り込み、体全体を整える臓器。
また、皮膚や粘膜、免疫ともつながっています。

秋の空気は乾燥しており、
のど・鼻・肌が乾きやすくなるだけでなく、心も“乾きやすく”なります。
感情では「悲しみ」「寂しさ」が出やすいのもこの季節の特徴です。
これもまた、自律神経の働きを揺らしやすくする要因です。


💨 秋の不調におすすめのセルフケア

① 深呼吸をする

肺を整える第一歩は「呼吸」です。
朝や寝る前にゆっくり3回、息を吐いてから吸うだけでも
副交感神経が優位になり、気持ちが落ち着きます。

② 体を温める

朝晩は冷えやすい季節。
首・足首・お腹を温めて、冷えによる緊張を防ぎましょう。
温かいお茶(生姜湯・はちみつ湯など)もおすすめです。

③ 香りで気を整える

ユーカリ、ベルガモット、白檀(びゃくだん)などの香りは
呼吸を深め、気持ちをやわらげてくれます。

④ 「悲しみ」を無理に押さえない

秋は少しセンチメンタルになりやすいもの。
それは自然の流れです。
「そんな季節なんだな」と受け入れるだけで、心は楽になります。

🍁 最後に

秋は“心と体を整える季節”。
自然のリズムに合わせて呼吸を深め、ゆっくり過ごすことで、
自律神経も落ち着き、免疫力も高まります。


やすらぎの呼吸で、心と体を秋色に。
どうぞおだやかな季節をお過ごしください🌾

HIYOSHINOMORI INTERNAL MEDICINE CLINIC